社長メッセージ集(Discover 加茂さん)

[2011.02.17]

財政と国民の意識 必要なのは自己犠牲の精神


 国会で来年度(平成23年度)の予算審議が行われています。財政改革の必要性は政治家の皆様は分っているけども改革を実行することは難しく、先送り・先送りで今日まで来てしまい、国の借金は膨大になってしまっています。国民の側も財政再建によって国の支出がどれほど増えても自分の懐には直接響かないから、今の生活が続くことを望んでしまいます。むしろ景気の急落により経済社会が突然大きく変わり、毎日の暮らしが変わってしまうことに恐れをなしています。これはこれでよく理解できますが、そろそろ国民も犠牲を払わなくてはいけない時、覚悟を決めなくてはいけない時が来ていると私は考えます。人間はそもそも勝手な動物です。多くの人は自分を中心に考えています。自分さえ良ければ構わないと思ってしまっています。他人のこと、周りのこと、子孫のことに配慮することを忘れています。各自が自分の利益を追求すれば社会全体として良くなるという考え方を持っている人が多く、全体にとって良いか悪いかが判断の基準になるのではなく、自分が得をすることに賛成し、損をすることに反対する風潮が目立つ社会になってしまっています。本来はその逆でなければいけません。自分の利害を基本として判断することは恥ずかしいことなのです。ところが、それを恥ずかしいと感じる人が少なくなってきてしまっています。情けない世の中です。誰でも痛いことは嫌です。将来に禍根を残すことが分かっていても、できるだけ避けて通りたいと考えがちです。将来は何が起きるか分らない。事態がさらに悪化するかもしれない。いや、逆に好転する可能性もある。過去の実績を見てみると、経済社会はだんだん良くなっていった。このところ思わしくない情勢になっているものの、我が国は高度経済成長を長年にわたって続けてきた。これが我が国の実力のはずと思ったり、その経験からすれば現在よりも将来は良くなるはずだ。年を経れば自然に問題が解決する可能性があるはずだ。将来のために今犠牲を払うことはない。と考えている人が多すぎます。これは基本的に大間違いの考え方と言わざるを得ません。社会が個人主義(個人が自分中心に考える)の犠牲になるのが落ちです。その結果、社会が衰退していきます。ところが社会全体の衰退・不都合がすぐに表われるとはかぎらないし、問題が出るにしても決定的にならない場合もあります。そのままで何ら問題はないと国民は思ってしまいますが、その咎めは将来の国民を苦しめることになるのです。我々の目標は目先の幸せだけではないはずです。将来にわたる発展がより重要です。将来にわたる国と国民・個人の平和と繁栄こそが目標でなくてはならないのです。本来の目標を達成するためには、それ相応の苦労は避けられません。それを誰が背負うかが問題です。そのための犠牲を払う気持が人々になければ成果は上がりません。国民の一人一人が犠牲を払い、弱り切った日本を立て直さなくてはなりません。今こそ自己犠牲の精神が求められます。

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