社長メッセージ集(Discover 加茂さん)

[2012.02.06]

原点回帰


 グローバル資本主義が猛威をふるったせいで、先進国の多くでは地方が疲弊してしまっています。浜松も同じです。それはグローバリゼーションの結果、賃金の国際競争が激化し同じ労働内容ならコストの安い発展途上国に工場を移転しようということになるからです。その結果、地方は空洞化するだけでなく失業率が上がり、賃金は引き下げられてしまいます。現代の日本経済における最大の病気は地方経済の衰退です。経営者は円高になれば労働コストを削減するために海外へ工場を移転するのが合理的な行動だと信じ実行してきました。しかし、資本主義が危機に瀕している今は、企業の利益の最大化、株主価値の最大化だけの経営では持続的成長は難しくなっていると思います。社会が求める「社会的価値」を察知し、それを解決することがより重要な課題になってきています。円高対応のために工場を閉鎖し、地元を見捨てて海外移転するといった従来型では駄目だということです。地元社会と密着し、力を合わせて地元との共存共栄という「社会的価値」を創造するという姿勢がなければ企業は社会のサポートを失い、生き残れない時代に入っていると思います。そのためには地元の産業界、地方自治体、金融機関、NPOなどと共通価値の創造に向けて連携するという発想が必要になってきます。従来の経営戦略では企業は最適な【コストが最小となる】場所で生産活動を行うべきであり、そのためにさまざまなしがらみを乗り越えて大胆なリストラを行う経営者こそ良い経営者だと考えられてきました。しかし、そうではない「地元の繁栄」という社会的価値を配慮した企業経営を目指すことこそが企業にとって最良の戦略になる時が来ています。古来より多くの日本企業はこの様な考え方を持ち昔から実践してきました。ところがアメリカ経営学が日本を支配し、多くの経営者は日本古来の優れた経営思想を放棄してしまいました。いかにすれば企業価値を最大にすることができるかということをアメリカの経済学者が論理的に説明されたり、又 日本の政府がそれを後押しする様な政策をとると切れ味が鋭いだけに、そうかなぁ?と思ったりもしましたが、何か違うような気がしていた方も私をはじめ多くいたと思います。そんな折、昨年のハーバードビジネスレビューにマイケル.E.ポーター教授が、「共通価値の創造」に取り組むことで新しい資本主義が生まれてくる。という論文を発表されました。私もそう思いますし、心強いです。地域に根ざし、地元の人たちと確固たる信頼関係を築き、地道に努力していくほうが長期的に望ましい結果が得られることをDENKI DOは示していかなくてはならないと思いますし、私が昨年からお手伝いをさせて頂いています、「とおとうみ浜松オープン」というゴルフイベントも真に地域と共存共栄する「共通価値」を創造するのだという思いで実践させていただいています。
・地産地消の事業展開・地域企業の遊休地をギャラリー駐車場に開放・小中学生無料開放
・体験に基づく啓発教育・事業運営はできるだけ地域におけるボランティア活動とする。
等々は共通価値創造の第一歩になると思います。「共通価値創造」をお題目にはしない。熱い信念でやり遂げます。

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