入社時に業界知識がなくても、研修や日々の業務を通じて理解を深めていけるのが電材卸の仕事です。
培った知識や経験をお客様の現場や作業内容の理解に活かし、より的確な提案や対応につなげるため、第二種電気工事士の資格取得を推奨しています。
――現場を理解し、営業力と専門性を高めるために
「なぜ電気工事士の資格?」と思う方も多いかもしれません。実際、電器堂は電材卸の会社であり、工事を行うことはありません。
しかし、この資格を持っていることは大きな強みになります。
資格を取得することで、お客様の現場や作業内容をより深く理解でき、的確な提案やサポートにつながります。顧客対応力が高まり、信頼関係を築くための支えとなります。
さらに、この資格は社員のキャリア形成にも役立ちます。専門性を高めることで、将来的なステップアップや新しい業務への挑戦の幅が広がり、自己成長の機会にもなります。
―― 挑戦を後押しする制度と、学び合う社風
社員が安心して資格取得に挑戦できるよう、さまざまな支援を行っています。第二種電気工事士の場合、資格取得補助金制度として試験に合格した社員に報奨金を支給し、試験費用などの負担を軽減する仕組みがあります。
さらに、資格を持つ先輩社員による実践的なアドバイスや工具の貸出もあり、初めて挑戦する方でも安心です。
希望があれば社内勉強会も開催し、仲間と一緒に学べる環境を整えています。

営業事務職のSさん(写真左)・営業職のOさん(写真右)
Sさん
電器堂に入社して少し経ち、店頭でお客様とスムーズに会話できるようになりたいと思ったことがきっかけです。
元々資格を取るのが好きなこともあり、第二種電気工事士は合格率が高く、さらに会社から報奨金がでると知って挑戦を決めました。
Oさん
近い将来営業職になるにあたり、知識を深めたいと思ったことがきっかけです。同じタイミングでSさんが挑戦していたこともモチベーションの維持につながりました。
後輩にいい影響を与えたいという思いもありましたね。
Sさん
まずは勉強時間を確保することが大変でした。合格を確信してから試験を受けたかったので、半年前から少しずつ勉強を始めました。商材については業務で知っていても、
計算問題や実技の複線図は難しかったですね。また、技能試験で使う工具が大きく、力が足りないのも苦労しましたが、女性の私でもできるように何度も練習を重ねました。
Oさん
とにかく過去問を繰り返し解きました。いくつかやるうちに、同じ問題がかなり出ることに気づき、計算問題も計算しなくても解けるくらいになりました。
教材本体よりも、要点をまとめた冊子をメインに使って、重要なところから固めていきました。
Sさん
会社からは報奨金も出ますが、工具も貸出があります。教材は先輩社員におすすめしてもらったものを使用しました。何より、
お客様のサポートを受けられたことが本当にありがたかったです。Oさんとお客様の事務所を訪問し、何度も実技試験の練習を見ていただきました。13種類の試験問題を3回通りはやったと思います。最初は1時間かかっていた作業が最終的には20分程にまで短縮でき、当日も余裕をもって臨むことができました。
Oさん
私も、お客様が教えてくださる時間が一番身になったと感じています。やはり、教材と人にアドバイスをいただけるのとでは全く違い、現場での実際の使い方まで勉強ができました。また、私たちそれぞれに合った工具を貸してくださったことで、作業のしやすさから大幅な時間短縮に繋がりました。社内では、Unipos(電器堂社内SNS)で応援してもらえたことも励みになりました。
Sさん
これまで以上に商品知識が深まり、お客様とのコミュニケーションでより具体的なイメージを持って会話ができるようになりました。
商材の特徴やメーカーごとの違いを話せるようになったことも、勉強の成果だと感じています。
Oさん
現場に商品を配達した際に、お客様と工事の話ができるようになりました。また、名刺に”第二種電気工事士”と記載されているため、そこから会話が広がることも多いです。お客様に近い視点や感覚を持っていることは大きな強みだと思います。
Sさん
業務では、お客様に「確認します」や「その商材はありません」と答えるのではなく、「どこのメーカーにあるから手配できます」
「類似品ならこういうものがあります」と、その場で提案できる人になりたいです。プライベートでは、ずっとやりたかった英会話の勉強を始めたいと思っています。
Oさん
次は、現在担当している業務に関連する知識を深めるため、消防設備士の資格取得を目指しています。資格を取れたという成功体験があるからこそ次もチャレンジしようという気持ちになりました。これからも、お客様と深く話ができる範囲を広げていきたいと思っています。
Sさん
第二種電気工事士の資格取得は、たとえ合格できなくても決して無駄にはなりません。
お客様との会話に自信が持てるようになり、日々の業務で自分の成長を実感できるはずです。気負わず、ぜひ挑戦してみてほしいと思います。
Oさん
特に営業職としては、資格を持っていることでより信頼を得られると思います。
第二種電気工事士に挑戦するときは、私にもサポートできることがあるかと思いますので、遠慮なくお声がけください!
電器堂では、社員の「学びたい」「成長したい」という思いを応援するため、資格取得報奨金制度の対象資格を今後も拡充していきます。
資格取得を通じて身につけた知識や経験は、確実に自分の成長へとつながります。
これからも、社員の「学びたい」「挑戦したい」という想いを大切にしていきます。